インビザライン・ライト
インビザライン・ライトとは
インビザラインは、マウスピースを使用した矯正治療で、通常のプランでは制限なくマウスピースの交換ができます。一方でインビザライン ライトは、軽度の不正咬合(歯並びや噛み合わせが悪い症状)を治療する矯正プランです。最大14枚のマウスピースで、奥歯も動かすことができます。治療期間が3か月から5か月程度と短期間なのも特徴です。ただし、最大で使用できるマウスピースが14枚であることや追加のマウスピースは2回までなので、大きく歯を動かすことは難しく、多くの場合、部分矯正や後戻り(矯正治療後に歯が元に戻ってしまう現象)に用いられています。
インビザライン・ライトに適した症例
インビザライン・ライトに適した症例は基本的に軽度な不正咬合になります。軽度の上顎前突(出っ歯)、軽度の下顎前突(受け口)、軽度の叢生(乱杭歯)などです。前歯だけではなく、奥歯も移動できるので、かみ合わせの調整なども可能ですが、マウスピースの数が制限されているので、軽度な症状に限られます。また、矯正治療後の後戻りに対しても使用されることがあります。
インビザライン矯正とのちがい
インビザライン・ライトは、一般的なインビザラインと同じ大きさや見た目ですが、アライナーは14枚に限定されており、1枚当たり約2週間の使用で約7カ月以内に治療が完了します。一方でインビザラインフルは、アライナー数や治療期間に制限がありません。ただし、インビザラインフルよりもインビザライン・ライトの費用は抑えられていますので、軽度な不正咬合の場合には今までよりも低価格で治療ができる可能性があります。
インビザラインGoとのちがい
インビザラインGoも、軽度の不正咬合の治療に適しているプランです。しかし、大きな違いは動かせる歯の範囲です。インビザラインGoは奥歯を除く上下の歯20本が動かす対象となります。一方でインビザラインライトでは、上下の歯すべて28本を動かすことが出来ます。ただし、インビザラインGoが使用できるマウスピースの数20枚に対して、インビザラインライトでは14枚です。
インビザライン・ライトの注意点
治療できる歯並びが限定される
インビザラインライトは、治療期間が短く、費用も抑えられるというメリットがあります。一方で、注意点として一番にあげられるのは、治療ができる歯並びが限定されると言うことです。基本的には軽度の不正咬合や矯正治療後の後戻りの治療に限られます。これは、マウスピースの枚数制限があるためで、歯を大きく動かせないことから治療の範囲が限定されてしまうのです。自分の症状がインビザラインライトに適しているかについては、自分で判断することは出来ませんので、必ず歯科クリニックで検査をしてください。
マウスピースの枚数が決まっている
インビザラインライトで使用できるマウスピースの数は、14枚までと決まっています。マウスピース矯正はマウスピースを定期的に交換することで歯を動かしますので、使用する枚数が決まっているということは、治療期間や動かせる範囲も決まってくることになります。通常は10日から2週間程度で交換しますので、インビザラインライトの治療期間は3か月から6か月ほどになります。歯を動かせる範囲も小さいため、軽度の不正咬合に適しています。
マウスピースを追加できる回数が決まっている
インビザラインなどのマウスピース矯正では、治療計画と歯の動きにズレが出る場合があります。このようなときには、マウスピースを追加して、ズレを修正する「リファインメント」という処置をおこないます。インビザラインライトの場合、この「リファインメント」が2回しかできません。
まとめ
ご紹介してきたように、インビザラインライトは、すべての歯を動かすことができますが、マウスピースの枚数が制限されているため、軽度の不正咬合に適しています。ただし、自分の症状がインビザラインライトに適しているのかは、歯科クリニックで検査を受ける必要があります。矯正治療を考えている場合は、信頼できる歯科クリニックでまず、相談をしてみましょう。
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