インビザラインのメリットは?
インビザライン矯正をするメリットとは
従来の金属を使用したワイヤー矯正に比べて、インビザライン矯正は透明のマウスピース型の矯正器具を使うため、「矯正中なのに目立たない」のが最大のメリットと言われています。審美性の高さから、とくに20代の女性から人気を集め、インビザライン矯正を始める人が増えています。ここではインビザラインの5つのメリットを紹介します。
メリット1.見えない矯正器具
人と対面しても、マウスピースをはめていることに気づかれにくいのが特徴です。会話をしていても、ほとんどの場合は気づかれません。インビザライン矯正をしていることを伝えて口元をよく見てもらえば気づきますが、それだけ他人が意識的に見ないと分からない矯正器具です。
インビザラインで使用するアライナーは、透明のマウスピース型の矯正装置です。多くの人と接する接客業や、歯を見せるモデルやアナウンサーといった職業の人でも、矯正装置を付けたまま問題なく過ごせます。
見た目だけの問題なら、歯の裏側に装置を付ける舌側矯正(リンガル矯正)という方法で見えなくすることも可能ですが、痛みや話しにくいといったデメリットも。また、下の歯は口を開けたときに装置の裏面が見えてしまいますので、インビザラインのほうが審美性は高いでしょう。
メリット2.痛みが少ない
従来のワイヤー矯正は、歯の表面に固定するブラケットを付け、ワイヤーを使って締めつけることで歯列を整える方法です。歯の裏側に装置を付けるリンガル矯正も同様なので、痛みが伴います。
しかしインビザラインでは、事前に設計した3Dのシュミレーション治療計画に沿って、緻密な計算のもと効率的に歯を動かしていきます。1つのマウスピースで歯を移動させる距離は0.25mm程度。だいたい10~14日前後で、次のステップに進むためにマウスピースを取り替えます。歯全体を覆って力をかけられるので、痛みを軽減できるのです。
メリット3.着け心地の違和感があまりない
マウスピースの厚みは、わずか0.5mm程度。歯だけを覆っているため、着け心地の違和感はほとんど感じません。素材も樹脂製で滑らかなので、気持ち悪さや異物感もないでしょう。ただし個人差はあります。なかなか慣れない人、口の中が乾く人もいますが、たいていの患者さんは3~4日程度で慣れてしまいます。
メリット4.取り外しができる
簡単に着脱できるのもメリットです。1日20時間以上は器具を装着しますが、食事時は外します。そのため、好きな食べ物も気にせず食べることができます。
従来のワイヤー矯正では、ワイヤーやブラケットに物が挟まる、食べ物を噛んでいるときに舌や口内の肉を器具で噛む、ワイヤーが痛くて噛めないといったことがあり、食事を楽しめない点がデメリットでした。その点インビザラインでは取り外しできるため、思い切り噛んで食事を味わって食べられます。
また、衛生面でも優秀です。食事の後の歯磨きと同時に、マウスピースも丸洗いできます。歯磨きと同じように歯ブラシを使って汚れを落とせば、清潔さを保てます。もちろんワイヤーと違って歯間ブラシやデンタルフロスも使用できるので、歯磨きのしやすさもメリットとして挙げられるでしょう。
メリット5.通院回数が少ない
インビザライン矯正を始めたばかりの頃は1カ月に1回程度の通院が必要ですが、治療が進むにつれ2~3ヶ月ごとに1回程度の通院でOK。インビザライン矯正では、自分でアライナーを装着と交換を繰り返して矯正を進めるからです。
とくに忙しい人や休日を通院に割きたくない人にピッタリ。治療を始めるときにクリンチェックで作成した治療計画書で適切な時期で処置を決めるため、スケジュールのコントロールもしやすいと言えます。
メリット6.金属アレルギーの人でもできる
ワイヤー矯正の場合、金属の器具を使用していますが、インビザライン治療で使用するのは、主にポリウレタンでできたマウスピースです。そのほかアタッチメントなどの部品も樹脂製で、金属の器具は使用されませんので、金属アレルギーの方でも治療ができます。
インビザラインの注意点
インビザラインは1日20時間以上の装着が必要で、規定時間を守らないと治療期間が延びてしまう可能性があります。マウスピースは5~10日ごとに交換し、食事時には外しますが、飲み物は装着したままで飲めます。また、初回の歯型取りで全てのマウスピースを製作します。しかし、治療中に再製作が必要になる場合もあります。
インビザラインが向いている人
インビザラインはここまでご紹介してきたようなメリットや注意点がある矯正方法です。 ここからはインビザラインに向いている人を紹介 していきます。
抜歯の必要がない
歯列矯正では、前歯を後退させるために一般的に第一小臼歯を4本抜いて移動のスペースをつくります。しかし、症状によりますが、インビザラインはスペース確保なしで後方移動可能な場合があります。非抜歯での治療ができる症状は、検査をしてみないとわかりませんので、歯科クリニックに相談をしてください。
不正咬合が軽度
歯根の方向が大きくずれていると、インビザラインでの治療は難しい場合があります。インビザラインでは、斜めに傾いた歯の立て直しは苦手です。しかし、多くのの患者さんはインビザラインで治療できる可能性があります。必要に応じて、ワイヤー矯正と併用することで適用範囲を広げることもできます。
マウスピースを管理ができる
インビザラインは着脱可能なマウスピースを使用しますが、1日22時間の装着が必要です。食事や歯磨きの時以外は装着を守れる方に適しています。また、マウスピースは定期的に交換する必要があり、交換時期を守らないと歯の移動が正しく行われません。お手入れも重要で、毎日洗浄し、専用の洗浄剤を使うことで効果的に汚れを除去できます。細かなケアができる方に向いています。
見た目が気になる
インビザラインの大きな特徴として、透明なマウスピースを使用するので、「目立ちにくい」ということがあります。人前に出る仕事の方や、ほかの矯正器具では目立って嫌だと思う方は、インビザラインの治療に向いています。
歯磨きをきちんとしたい
インビザラインのマウスピースは自分で取り外すことができます。そのため、食事と歯磨きのときには外すことになっています。ワイヤー矯正は歯磨きのときでも外せませんので、メンテナンスが不十分になることもありますが、インビザラインではしっかりと磨くことができます。
痛みが苦手
矯正治療には痛みが伴いますが、それが不安な方には、インビザラインが向いています。インビザラインはワイヤー矯正に比べて歯を動かす力が弱く、痛みが少ない治療法です。また、金属が口の中に触れることもなく、柔らかいプラスチックで作られていますので、口の中を傷つけることも少ないです。
金属アレルギーがある
ワイヤー矯正の場合には金属の器具を使用しますので、金属アレルギーの方は治療が難しいです。しかし、インビザラインでは、プラスチック製の器具しか使用しませんので、金属アレルギーがあっても治療できます。
まとめ
ご紹介してきたように、インビザラインはメリットが多い矯正方法です。しかし、装着時間を守ることや、マウスピースを自分で交換するなど、注意点もあります。また、症状によってはインビザラインが向かない場合もあります。
自分の歯並びがインビザライン治療に向いているのかは、自分で判断できません。必ず事前にインビザラインの経験が豊富な歯科クリニックで、相談をしてください。
そのほか、インビザラインの疑問を下記のページでまとめていますので参考にしてください。
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