期間はどのくらいかかる?
インビザラインの矯正期間の平均は?
もちろん症状によって治療期間は変わってきますが、平均的には、1~3年程度を要します。これは部分矯正ではなく、全体的な歯並びを矯正する期間の場合。矯正後、保定期間といって歯が後戻りしないように安定させる期間としてさらに1~2年ほど必要です。部分矯正だと1年以内に終わるケースもあります。
ワイヤー矯正との治療期間の差は?
これも患者さんの症状によって変わってきますが、ワイヤー矯正の期間も、1~2年半程度です。インビザラインと大きな差はありません。ワイヤー矯正で移動する距離は1ヶ月で1mm程度、インビザラインでは1枚のアライナーで0.25mm程度ですが、適した矯正力で歯を移動させるため、効率的に治療ができます。
クリンチェックで適したシミュレーションを
インビザラインは、クリンチェックというシステムを使用して、3Dのシミュレーション動画の治療計画を立てます。
患者さんが、どのように自分の歯が動いていき歯列が整うのか、事前のイメージが湧きやすいので、きれいな整った歯を想像できて治療をがんばれたり、イメージと違ったといった齟齬も生まれにくくなります。それがインビザラインの良いところです。
治療計画では、歯の1本1本の動きをシミュレーションして、最短の歯の移動距離を探すことが可能。綿密な治療計画期間を立てることで、治療期間が短くなることにつながります。
インビザラインは処置の時間も短い
矯正にかかる期間だけでなく、定期的なメンテナンスに費やす時間も気にしておきたいポイント。インビザラインもワイヤー矯正も、メンテナンスのためにクリニックに通う必要があります。しかし、1回のメンテナンスに費やす時間や通院の間隔が短いと、治療のモチベーションが下がってしまいます。
インビザラインでの処置時間は、たいてい15分程度で終わります。基本的にアライナーがきちんと歯型にフィットしているかをチェックし、問題がなければこれで終了です。
一方ワイヤー矯正では、ワイヤーを取り外して新しいワイヤーに換え、絞め直す必要があります。そのため処置時間は60分程度かかることも。
通院期間の面でも、インビザラインの場合は6~12週間隔で通院するのに対し、ワイヤー矯正では4~6週間隔で通院することになります。
虫歯治療も同時にでき、トラブルが少ない
インビザラインは、軽い虫歯であれば矯正をしながら治療を進めることができます。ワイヤー矯正だと、装置を外して矯正をストップする必要があるため、結果的に矯正の期間が延びてしまうことに。ほかにも、ワイヤーが飛び出たり、壊してしまったりした場合も矯正を中断せざるを得ません。インビザラインは緊急事態が起こる可能性がほとんどないので、矯正の期間が延びる可能性も少なくなるのです。
インビザラインの治療期間が長引くケース
治療計画通りにうまくいく場合もありますが、治療期間が長引くケースもあります。
まず、アライナーの装着時間が足りないことが挙げられます。装着時間が守られないと、うまく歯が移動せずに治療期間が長引いてしまうことが起こります。
アライナーの装着時間は20時間以上。基本的に食事以外の時は、アライナーは装着しているということが前提です。食事後に装着するのが数時間あく、装着時間が短い、つけたり外したりを繰り返す、こういった場合は治療期間が延びる原因になります。
自分で取り外しが可能なので丸洗いでき清潔さが保てるのがメリットである一方、装着時間は患者さん本人に委ねることになるので、狙った効果が出ない場合があります。定期検診の時に効果が見られないと、担当医師に「もう少し長い時間装着してください」と言われる場合や、治療計画どおりに進んでいない場合は再度シミュレーションをやり直すといったことがあるので、きちんと指示に従いましょう。
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