出っ歯(上顎前突)
インビザラインによる出っ歯の治療法
出っ歯の治療方法は、患者さんの骨格の特徴や口腔内の状態によって異なります。
歯と歯の重なりが強く、前歯全体が前に出ている場合は、インビザラインのみで矯正が可能。糸切り歯のひとつ後ろの歯(小臼歯)を抜いて、空いたスペースに出ている前歯を下げていきます。
骨格ごと前に飛び出して出っ歯になっている場合は、マウスピースとワイヤーを併用して治療します。マウスピースの治療は、糸切り歯のひとつ後ろの歯(小臼歯)を抜いて、前歯全体をキレイに並べるところまで。そのあとは、ワイヤーを使って前歯全体を後ろに下げます。
マウスピースとワイヤーを併用するメリットは、ワイヤーを装着する期間が短くなることです。ワイヤーを装着するのが嫌という方も少なくありませんので、そのような方は検討してみる価値はあります。
出っ歯の症状
出っ歯とは、医学的には上顎前突症(じょうがくぜんとつしょう)といわれ、上顎の前歯が下顎の前歯よりも大きく飛び出た状態のことをいいます。
顔を横から見てみると上の前歯が飛び出てているのが分かりやすいですが、上の前歯と下の前歯の距離を測ってみて5mm以上出ていると、いわゆる「出っ歯」と言われる状態です。
出っ歯による日常生活での不都合は?
大きな前歯は良くも悪くも人目を引きます。男性芸能人の中にはそれを売りに活躍している方もいますが、女性は美貌を損なうと考える方が多いので、矯正の対象にすることがほとんどです。
口を閉じた状態でも大きく前に出た前歯や歯茎が露出してしまい、口元がだらしない印象を与えてしまったり、無理に歯を隠そうと唇を閉じようとすると口をすぼめた状態になって、口元が歪んでいるような印象を与えてしまいます。
また、歯が露出している状態では口の中が乾くので、虫歯や歯周病になりやすい、上下の前歯のかみ合わせが悪いため上手に噛み切れないといったトラブルも聞かれます。
出っ歯の原因
さまざまな原因が考えられますが、例えば以下のことが考えられます。
- 小さい頃の指しゃぶりや爪を噛む、舌を前歯に押し付けるなどの癖によるもの
- 両親からの遺伝
- 顎の大きさの割に歯が大きい
出っ歯の原因には後天的と先天的なものが考えられます。
後天的なものでは、日常生活での習慣や癖が関係しています。例えば、小さい頃の指しゃぶり、爪を噛むといった癖。長い間やめられなかった場合、指で強く前に押す力が前歯に加わって押し出される形で生えてしまい、出っ歯になってしまうと考えられています。
先天的なものでは、骨格の問題が挙げられます。上顎が大きすぎて、顎ごと前歯が前へ押し出されて出っ歯に見えてしまう場合や、下顎の骨格が小さくて奥まっていると、比較してせり出した前歯が出っ歯に見えてしまう場合です。
また、顎よりも歯が大きすぎると、前歯が前に押し出された状態に生えてしまうこともあります。どちらも遺伝的な要因が大きく、全体の3~4割に当たります。
出っ歯を治療するとこんなにいいコトが!
- 横顔のラインがきれいになる
- 口が閉じることで口内環境が良くなる
- 噛み合わせが改善する
出っ歯を治療すると、目立つ前歯が気にならなくなるだけではありません。前に出ている歯を矯正で正しい位置に動かすことで、顔のラインが整うのです。特に横顔の印象が大きく変わるでしょう。
口を閉じやすくなることで渇きにくくなり、口臭や歯周病リスクも抑えられます。
程度にもよりますが、治療期間は1年程度。気になる方はまず相談してみるとよいでしょう。
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